クラウゼヴィッツやトゥキュディデスの本などを読みながら国際ニュースを読み解きます。

キルギス マナス空港米軍基地の使用期限延長へ

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キルギス政府 マナス米基地の使用を延長(ロシアの声、2010/04/16)

 キルギス暫定政府は16日、同国内のマナス米基地使用に関する合意の延長を伝えた。マナス米基地は、使用期間がさらに1年延長される。

【引用終わり】

 

中央アジアにおけるアメリカの拠点が維持されることになりました。もし、この拠点がしばらく維持される場合、中国内陸部の中国政府の支配力を動揺させる効果があるこの決定は、中国政府の資源を内陸部に向かわせ太平洋における活発な中国海軍の活動に影響を与えることになると思います。

 

韓国が北朝鮮に対処する時、中国に与える影響を極力避けようとしてきたように、現在の日本も中国に刺激を与える行動を手控える傾向にあります。

 

ここで昨日読んだ防衛研究所のメモをご紹介します。これによると韓国の認識は変わってきているようです。

 

防衛研究所ブリーフィング・メモ1月号

クローズアップ2010:米・新核戦略 北朝鮮・イランに照準 攻撃対象変わらず

 

この防衛研究所のメモでは米韓の連携(ミサイル防衛)が対中軍事同盟の色彩を帯びる可能性に言及しています。このような観点から現在の韓国海軍哨戒艦の沈没事件を捉えていくといいのではと思います。事件が起きたのはちょうど中国海軍が沖縄を通過する出来事と同じ頃であり、黄海での勢力図が一気に中国側に傾いたころと同じです。沈没した哨戒艦のニュースを見るとその様子は魚雷で打撃を加えられ真っ二つに割れて沈没する様子と非常に似ています。

 

調査結果がどのようなものであれ、アメリカとの連携を深める選択によって、中国からどのような圧力がかかるのかという心理的圧迫感が非常に高まると言えるでしょう。韓国が中国に近づくことを防止することと竹島のこれ以上の韓国による現状拡大を防ぐことを日本は両立しなければなりません。いわば韓国はそれを見越して現状を拡大させようとしています。

 

私たち日本人はそのような状況の中で、韓国による竹島の調査に対処しなければなりません。

 

日本政府は、政府を構成している人たちの心理的傾向も重要ですが、国際情勢と対外政策との関連で見る場合、韓国に刺激を与えることは、韓国と北朝鮮の心理的一体感を生み出し、ひいては朝鮮半島における中国の影響力を高めることを恐れているものと思われます。

 

しかし現在の日本は何かにどう対処するかよりも、自分自身を見つめ直す時期にあります。国際的な1つの極として将来日本を歩ませたいと思うなら、基本的には自国領土への侵害は許すべきではありません。

 

また、朝鮮半島は大陸側にあり、海に浮かんでいる国から見ると韓国と手を結べないならば沿岸の別の国と手を結ぶという方向で考えた方がいいと思います。また、沿岸の別の国を探すには中国内陸部の動きから中国の分裂につながる要素を探し出し対処するという道を模索するべきだと考えます。

 

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