クラウゼヴィッツやトゥキュディデスの本などを読みながら国際ニュースを読み解きます。

2008年11月アーカイブ

『移民政策をめぐる視点』シリーズ → | 1 | 2

皆さんは、「デロス同盟」をご存知でしょうか?


紀元前478年、当時強国だったペルシア帝国の侵攻を打ち破ったアテネはペルシアが再び攻めてきた時に備え近隣の都市国家と同盟を結び、資金をデロス島に集中させました。


アテネはその資金を流用し、自国の建造物、軍艦などに使用し、同盟から抜けようとする都市国家への制裁を強めていきました。


第2次大戦後、アメリカを中心に形成された同盟はソ連の侵攻に備えるもので、比較的同盟国に温厚な政策が実施されてきました。しかし、ソ連崩壊後に作られた巧妙な仕組みによりアメリカはその圧倒的な存在感をさらに強めていきます。


アテネの近隣諸国への態度が次第に強硬になったように、石油の決済通貨をドルからユーロに変更し、ドル体制からの脱却を図ったイラクは戦争によって現在の状態に至っています。


現在、アメリカの後の覇権国とも目される中国、アメリカに対抗することを目的に上海協力機構で連携しているロシアは貿易の決済通貨をドルではなくルーブルと元にて行うことで合意しています。


これは今までの世界の仕組みを大きく変える事件といってもいいでしょう。あきらかにドル体制に挑戦していると思います。


今回、大統領選に当選したオバマ氏、どのような対策でアメリカを立て直すのか、それとも立て直すことを諦めるのか・・・